2022年4月3日
障害年金の障害の程度の認定について、その具体的な取扱いは「国民年金・厚生年金保険 障害認定基準」に定められています。
この障害認定基準のうち、第3 第1章 第7節「肢体の障害」において、関節可動域の測定方法については、別紙「肢体の障害関係の測定方法」によることとされており、この中の「関節可動域表示ならびに測定法」は「日本整形外科学会及び日本リハビリテーション医学会において示された『関節可動域表示ならびに測定法』による」こととされています。
この測定法が改訂され、令和4年4月1日に発効されました。
これに伴い、障害認定基準における「関節可動域表示ならびに測定法」も令和4年4月1日に差し替えられることになりました。
この改訂に伴う診断書様式の変更は別途通知があるそうです。
詳しくは下のページをご参照ください。(外部リンク)
【事務連絡】国民年金・厚生年金保険障害認定基準の参考資料の差替え等についてhttps://www.mhlw.go.jp/hourei/doc/tsuchi/T220329T0080.pdf
なお、今回の改訂での主な変更点は以下のとおりとのことです。
- 足関節・足部における「外がえしと内がえし」および「回外と回内」の定義
外がえしと内がえし:足関節・足部に関する前額面の運動で、足底が外方を向く動きが外がえし、足底が内方を向く動きが内がえしである。
回外と回内:底屈,内転,内がえしからなる複合運動が回外、背屈,外転,外がえしからなる複合運動が回内である。母趾・趾に関しては、前額面における運動で、母趾・趾の軸を中心にして趾腹が内方を向く動き
が回外、趾腹が外方を向く動きが回内である。 - 足関節・足部に関する矢状面の運動の用語
背屈と底屈:足背への動きを背屈、足底への動きを底屈とし、屈曲と伸展は使用しないこととする。ただし、母趾・趾に関しては、足底への動きが屈曲、足背への動きが伸展である。 - 足関節・足部の内転・外転運動の基本軸と移動軸
基本軸:第2中足骨長軸とする。