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事例7【人工弁】障害厚生年金3級に認定された事例

心疾患の事例

概要

傷病名大動脈弁閉鎖不全症
年代50代
経緯会社の健康診断で心電図異常を指摘されていたが、自覚症状もないので気に留めていなかった。
急激な胸痛を感じて救急搬送。検査の結果、大動脈弁の閉鎖不全により血液の逆流が認められた。
早期の手術を進められ、半年後に人工弁を装着。
手術後の経過は良好。2か月で仕事に復帰。
決定年金障害厚生年金3級
年金額85万円

ご依頼までの経緯

会社の健康診断で数年前に心電図の異常を指摘されました。最初は「要定期検査」、翌年は「要精密検査」となったものの、自覚症状もないため特に気に留めず、受診もしませんでした。

ある日の朝、今までにない胸痛を感じて自ら救急要請しました。検査の結果、大動脈弁の閉鎖不全により血液の逆流が認められ、早期の手術を勧められました。抱えていた仕事を仕上げ、半年後、大動脈弁置換術手術により人工弁(機械弁)を装着しました。

当事務所での対応

ご相談があったのは、退院して自宅療養中の頃でした。傷病手当金は受給せず有給休暇を使って休んでいて、そろそろ職場復帰の予定とのことでした。

初診日から8か月で人工弁を装着していますが、人工弁を装着した日を障害認定日とする特例があるので、初診日から1年6か月を待つことなく障害年金の請求手続きを進めることにしました。

経過は良好とのことでしたので、障害認定基準の「人工弁を装着したもの」は3級という原則のままを目指すことにしました。

健康診断で異常を指摘されていたものの受診はしていなかったとのことなので、「障害年金の初診日に関する調査票【心臓の病気用】」にその旨を記載し、ご本人が保管していた健康診断の結果を添付しました。

結果

人工弁の装着日を障害認定日として、障害厚生年金3級に認定されました。

コメント

この方は、ずっと同じ会社で働いていたので保険料納付要件には全く問題なし、初診日も人工弁の装着もついこの間という状況でした。社会保険労務士による支援も不要なのではないかとお伝えしましたが、専門家に任せた方が安心だからというご要望でしたので、支援をお引き受けしました。

一度もお会いすることなく、メールや電話にて支援を行いました。

専門家から見ると何の心配もない手続きであっても、あちこちに出向くのに会社を休む必要があったり、書類を作成する手間を考えたりすると、専門家に任せた方が早いし安心という場合もあるようです。

※ 事例の内容は、趣旨が変わらない程度にアレンジしています。