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事例34【膵臓がん】障害厚生年金2級に認定された事例

がんの事例

傷病名膵臓がん
年代40代
経緯ひどい腹痛で受診するも原因不明。
3か所目の病院でようやく、膵臓がんが原因であることが判明。
抗がん剤治療を開始したが、副作用が強く中断。
肝臓への転移も見つかり、入院中。
決定年金障害厚生年金2級
年金額149万円

ご依頼までの経緯

腹痛がひどく、かかりつけ医で調べても原因が分からず、紹介先でも原因不明。様子を見ましょうと言われても、腹痛はひどくなるばかりでした。3か所目の病院で、ようやく腹痛の原因は膵臓がんであることが判明しました。ここまでに半年かかりました。

抗がん剤治療を続けましたが、薬が合わず末梢神経障害を発症したり、倦怠感や腹水もひどいなど、自宅では横になることが多い生活でした。

障害年金の制度を知ったものの、全身性エリテマトーデスの持病があり、ステロイド薬の影響で急性膵炎になったり糖尿病を発症したりなど膵臓に関連する受診が多く、初診日の証明に難しさを感じて弊所にご相談いただきました。

当事務所での対応

病歴を伺うと、若い頃からの全身性エリテマトーデスを始め、脳梗塞、心筋梗塞など様々な疾患での受診歴がありました。その中には、急性膵炎や糖尿病といった「膵臓」に関連する受診も何度かありました。

それぞれの疾患(受診)と膵臓がんとの関連は素人には判断がつきません。

そこで、今までの経緯を一番よく知っており、腹痛を訴えて最初に受診した先でもあるかかりつけ医の相談窓口で事情を説明して、先生の判断で受診状況等証明書を作成していただくことにしました。

すると、過去の急性膵炎などとは切り離した、腹痛単独での受診状況等証明書が出来上がってきました。

この日であれば、厚生年金保険の被保険者期間です。

このまま、ここを初診日として書類を整備することにしました。

当時はまだ自宅療養中でしたので、自宅でのご様子を説明した文書を添えて診断書を依頼したところ、その内容をしっかりと反映した診断書を作成して下さいました。一般状態区分表は「エ」、強い倦怠感、全身衰弱などの文言もありました。

結果

障害厚生年金2級に認定されました。

コメント

病歴が複雑だと、一体どこに受診状況等証明書の作成を依頼すればよいのか、初診日の判断に悩むことがあります。そういう場合は素人判断せず、まずは医師の意見を聞いてみると、案外すんなりと病歴がまとまることもあります。

※ 事例の内容は、趣旨が変わらない程度にアレンジしています。