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事例13【統合失調症】障害基礎年金2級に認定された事例

精神障害の事例

概要

傷病名統合失調症
年代20代
経緯中学生の頃から幻覚、幻聴、させられ体験が生じていたが、親が病気を認めなかったため受診には至らず、治療を受けられないまま成人に。
22歳の時に知り合った友人によって精神科や福祉とつながる。
就労継続支援B型を利用中。
決定年金障害基礎年金2級
年金額78万円

ご依頼までの経緯

中学生の頃から幻覚、幻聴、させられ体験があったそうですが、親が病気を認めなかったため受診をしたことはなかったそうです。高校を卒業後、バイトをしても数か月でクビになっては次を探す状態で、不安定な生活を続けていました。

22歳の時に知り合った友人が症状に気づき、本人を説得して精神科を受診。統合失調症との診断を受けてようやく治療がスタートしました。

ご友人の尽力で福祉にもつながり、就労継続支援の利用もスタート。B型事業所、A型事業所、そしてまたB型事業所と転々としていますが、それなりにお仕事を頑張っていました。

初診から1年くらい経過した段階で、自分たちで障害年金の手続きをすることに不安を感じ、本人とご友人のお二人で当事務所にご相談をお寄せいただきました。

当事務所での対応

ご友人が障害年金のことを勉強されていて、すでに市役所にて納付要件を満たすことを確認しており、通院も継続できています。

あとは、初診日から1年6か月を経過した段階で診断書を依頼することと、病歴・就労状況等申立書を作成することです。

初診から同じクリニックに通院しており、請求段階で1年6か月ですから、病歴・就労状況等申立書の作成はそれほど大変ではありません。診断書さえちゃんと書いていただけれそんなに心配しなくても、つまり社労士が支援しなくても、ご友人の協力があれば受給できると思うことをご説明しました。

それでも、やはり心配なので専門家に手続きのサポートをお願いしたいとのことでしたので、契約してサポートをすることになりました。

普段の生活の様子や、就労継続支援の事業所での様子などを本人やご友人からお聞きし、医師に診断書を依頼する際の参考資料を作成しました。出来上がってきた診断書の内容は、日常生活の困りごとや就労の困難さをちゃんと反映したものになっていました。

病歴・就労状況等申立書は、知的障害や発達障害の場合は出生日からの記載が必要ですが、この方は統合失調症なので、必ずしも出生日からの様子を記載する必要はありません。しかし、お話を伺うと幼少期にすでに発症していたような感じです。ただ、ご本人のお話からは子どもの頃の様子は不明な点も多く、かといって実家とは疎遠になっているとのことでしたので実家に問い合わせることも難しい状況です。

そこで、子どもの頃~友人と出会うまでの期間については分かる範囲で記載し、現在の様子を詳しく書いて作成しました。

障害認定日を見越して早めに医師に診断書の作成を打診していたこともあり、認定日の直後に受診し、1週間後には診断書が出来上がったので、認定日からそれほど時間をおかずに障害年金の裁定請求書を提出することができました。

結果

障害認定日において障害基礎年金2級が認められました。

コメント

通院歴はシンプル(初診から同じ1か所のみで、1年6か月間)ですし、病状も明らかに障害等級に該当しているので、それほど心配しなくても受給にはつながるだろうと考えました。

当事務所では、本人やご家族などによって手続きが可能と思われる場合には、手続きにあたっての注意ポイントなどをご説明した上で「ご本人たちだけで請求しても大丈夫だと思いますよ」とお伝えしています。

その上で、やはり専門家のサポートを受けたいというご意向が強い場合には、より確実な受給に向けて全力でサポートしています。

※ 事例の内容は、趣旨が変わらない程度にアレンジしています。