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事例44【知的障害】障害基礎年金1級に認定された事例

知的障害の事例

概要

傷病名自閉症
年代20代
経緯3歳時健診で指摘を受け、自閉症と診断。
特別支援学校に通い、高等部卒業後はグループホームに入所。
療育手帳は20歳時点でA2(次回判定なし)。
診断書には「WAIS-Ⅳ実施できず中断。重度~最重度の知的障害があると推察。」との記載あり。
決定年金障害基礎年金1級(永久認定)
年金額97万円

ご依頼までの経緯

3歳時健診で指摘を受け、受診したところ自閉症との診断を受けました。

小学校から特別支援学校へ通いました。将来を見据えて高等部3年時より寄宿舎での生活を経験し、卒業と同時にグループホームに入所しました。B型就労継続支援を希望しましたが行える作業がないとして断られ、日中は生活介護に通うことになりました。

療育手帳は、当初はB2で、更新でB1、13歳時点でA2、20歳時点でA2更新なし(次回判定なし)でした。

20歳を目前にして、弊所にご相談いただきました。

当事務所での対応

知的障害の場合、診断書を作成して下さる医療機関探しに苦労することがあります。

この方は、幼少期に数年間通った後はずっとありませんでしたが、17歳頃から情緒不安定となって受診を再開し、最近は定期的に受診しているとのことでした。先生にも、20歳になったら診断書をお願いしたいと以前から伝えていたそうです。

診断書を依頼する先を確保していた点は安心です。

さらに安心なものにするため、診断書を依頼するにあたり、今までのことや最近のご様子を詳しくお聞きして参考資料としてまとめたものを添付しました。

出来上がった診断書には、お渡しした資料の内容が多く反映されていました。

なお、傷病名は「自閉症」でした。

診断書⑩カ臨床検査には「心理検査より自閉スペクトラム症。WAIS-Ⅳを実施するも教示が理解できず中断。ただし、現病歴・臨床像から重度~最重度程度の知能水準と推察されます。」との記載があり、⑩ア現在の病状にも「Ⅷ 発達障害関連症状」とともに「Ⅶ 知的障害」にもチェックが入っていました。

結果

障害基礎年金1級(更新なし)に認定されました。

コメント

親御さまより、「1級に認定されるようにとは思っていましたが、永久認定になるとは思っていませんでした。将来のことを思うと本当に安心しました。」とのお言葉がありました。

※ 事例の内容は、趣旨が変わらない程度にアレンジしています。