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社労士に依頼せず障害年金を請求することについて

書類に記入する人

自分で障害年金を請求しようと思っています。社会保険労務士に頼んだ方がよいでしょうか。
障害年金の請求は本人や家族で行うことができます。ただし、障害年金を専門にした社会保険労務士に相談した方がよいケースもあります。

障害年金をはじめとした各種の公的年金の請求は、年金事務所(または市町村役場)が窓口になっています。 窓口で「年金の請求をしたい」と相談すれば、請求に必要な書類を用意して渡してくれますので、記載例などを参考にしながら書類を用意して提出すれば、請求は完成です。

したがって、以下の3つのポイントがクリアできそうであれば、ご自身やご家族で請求することが可能だと思われます。

ポイント1  年金事務所(または市町村役場)に複数回行くことができる

年金事務所

年金事務所へは、書類の受け取りと提出、最低でも2回は出向く必要があります。最低でも、と記載したのは、実際にはもっと必要になるケースが多いからです。

書類を受け取って、いざ取りかかってみると色々と分からないことがある。でも電話では詳しい相談に乗ってもらえず、また窓口まで行かなければならない…

何とか仕上げて持っていったら、書類の不足を指摘されて戻されてしまったので、また提出しに行かなくてはならない…

このような感じで、どうしても複数回の来所が必要になることが多いようです。ただし、ご家族などのサポートによって複数回の窓口訪問が可能であれば、この問題はクリアできることも多いでしょう。

ポイント2 初診日がはっきりしており、初診の医療機関への連絡も問題なくできる

書類を作成する医師

障害年金の請求では、初診日の証明として、「受診状況等証明書」という書類を初診の医療機関に記載していただく必要があります。 この書類をスムーズに取得できるかどうかがポイントです。

例えば、交通事故で下肢を切断したことを理由として請求するのであれば、初診日は交通事故に遭って救急搬送された日でしょう。それほど昔のことではなく、当時の医療機関が廃院などしていなければ、問題なく証明書を取得できることが多いと思います。

しかし、長く糖尿病を患っていて下肢を切断することになってしまった場合はどうでしょうか。この場合の初診日は、糖尿病に関して初めて医療機関を受診した日です。 下肢を切断した日ではありません。このような場合、糖尿病に関する初診があまりに昔すぎて、自分でもいつが初診だったのか忘れてしまっていることがあります。

ここの診療所だったはずだと思って証明書を依頼しても、書類に「他院からの紹介で受診」と書いてあれば、他院の方が先に受診していたことになります。この場合は証明書を取り直す必要があります。 そこで先に受診していた診療所へ証明書をお願いしたら、「カルテの保存年限である5年を過ぎていて、すでにカルテがないので書けません。」と断られてしまい、自分ではどうしたらいいか分からなくなってしまうことがあります。

「受診状況等証明書」をスムーズに取得できそうであれば負担が少なく、ご本人やご家族で障害年金の請求ができるでしょう。しかし、初診の状況によっては、社労士などの専門家の力を借りたほうがよいかもしれません。

ポイント3 請求に必要な書類を作成することができる

書類

障害年金の請求では、「病歴・就労状況等申立書」という書類を作成する必要があります。これは、発病時から現在までの症状や日常生活・就労の状況について、時系列で記載するものです。 言ってみれば作文のようなものなのですが、これを自分で作成できるかどうかがポイントです。

「診断書」は、医学的見地から医師が作成する書類です。いっぽうの「病歴・就労状況等申立書」は、自分の状況を審査機関に伝えるために自らが作成する書類です。 ある程度の自由度がある書式なので、つい自分の辛い気持ちを書き連ねてしまいたくなりますが、必要な情報を過不足なく記載する必要があります。

審査において、書類をじっくりと読んでもらえるかどうかは分からないので(審査件数が多く、迅速化の観点から審査に時間をかけられないという事情もあるようです)、読みやすさも考慮しながら、伝えるべきことをちゃんと記載することが大切です。

これをご自身やご家族が作成できれば、ご自身やご家族で障害年金の請求ができます。しかし、どのように書いたらよいか分からない、なかなか書けずに時間がかかってしまいそうだ、書かなければならないと思うと余計に具合が悪くなりそうだ、などということであれば社労士などの専門家に依頼した方がよいかもしれません。


以上の3つの点がクリアできそうかどうかを考慮しながら、障害年金の請求の準備に取り掛かってみましょう。

なお、ご本人や家族で準備が可能だとしても、準備に半年以上かかってしまいそうな場合や、5年の消滅時効にかかってしまいそうな場合は、自分で進めようとして時間をかけるより、専門の社会保険労務士に依頼して迅速に進めてもらった方が、 報酬の支払い分を差し引いても有利なことも多いです。

まとめ
  • 障害年金の請求は、社会保険労務士に依頼せず自分や家族が行うことができる。
  • 自分や家族で障害年金の請求を行う場合、① 年金事務所(または市町村役場)に複数回行くことができる、② 初診日がはっきりしており、初診の医療機関への連絡も問題なくできる、③ 請求に必要な書類を作成することができる、以上の3点がクリアできるかどうかを検討するとよい。
  • 準備に時間がかかってしまう場合は、専門家に依頼して迅速に進めてもらった方が報酬の支払い分を差し引いても有利なことがある。